学習塾に通うといっても、夏休みや冬休みのあいだだけ「特別講習」に通う場合もあります。
中には、特別講習の存在をはじめて知ったという方もいるかもしれないので、まずは特別講習とは何か、そして短期間でも通うことで得られる効果について以下でまとめています。
特別講習ってなに?
「特別講習」は、文字どおり通常の授業とは別に特別に開かれる講習のことを指します。
学校が休みに入る春休みや夏休み、そして冬休みを使って学習塾に毎日通うケースが多いようです。
学習塾によって、通常授業のほかに特別講習に参加することが予め決められているケースもあれば、特別講習に参加するかどうかをその都度決めることができる学習塾があるなどさまざまです。
特別講習の特徴について
◎短期集中型の授業スタイル
学習塾に通っていない生徒でも、夏期講習や冬期講習などに通うことができますが、特別講習の特徴といえば「短期集中型」であるということです。
夏休みのほとんどを学習塾での授業に充てることも多いため、一日10時間ほどを勉強の時間に充てることも少なくありません。
◎苦手な教科に絞って勉強をする
学習塾の特別講習では、「苦手な教科に絞って勉強をする」ということを目的に講習に参加するという生徒も多いようです。
普段の授業では、基礎学力の向上や成績アップのためにと総合的な授業を受けている生徒も、夏期講習や冬期講習といった時間を使って特に苦手な科目を克服するための授業を集中的に受けるといった活用法が人気です。
短期間でも得られる特別講習の効果について
学習効果① 苦手科目の克服や受験対策
色々な科目を総合的に学ぶスタイルでは、思ったような学習効果を得ることは難しいといえます。
そのため、夏期講習や冬期講習では苦手科目や、受験対策のために必要な科目を中心として授業を受けることで高い学習効果を得ることができるはずです。
学習効果② 同じ境遇に置かれた生徒と切磋琢磨できる
学習塾における通常の授業であれば長くても2~3時間ほどですが、特別講習であれば一日10時間ほど勉強することもあるので同室になった友だちと長い時間を共有することもあるでしょう。
そういった時の嬉しい効果といえば、同じ境遇に置かれたことで他の生徒と「切磋琢磨できる」状況を作り出す環境が生まれるということです。
同じ弱点を持つ友人と一緒に苦手を克服するチャンスでもありますし、同じ志望校を目指す生徒には競争心が湧いてより授業に集中することができるようになります。一日に勉強する時間は半日以上を費やすことから、学習塾で過ごした講習自体は短期間であっても、より密な時間を過ごすことができるといえるでしょう。
学習効果③ 事前準備を行うことでより学習効果を実感!?
特別講習は日数が限られているため、学習塾に定期的に長く続けて通うことが苦手な子どもにもおすすめの講習です。
短時間で多くのことを吸収できる特別講習ではありますが、せっかく費用を出して参加するのであればより学習効果を実感するための「事前準備」がとても大切なことだといえます。
例えば、特別講習を受ける前には苦手な科目を子ども自身が把握することも大切ですし、どういった時点でつまずいているのかを事前に確認しておくことも大切です。何が分からないのかも分からずに、ただ単に授業を受けていても思い描いた学習効果を上げることは難しいからです。
また、夏休みや冬休みには学校から宿題が出されるので、夏期講習や冬期講習の前にはこのような宿題や課題でできることを済ませて、特別講習で空いている時間があれば自習室などで宿題を計画的に終わらせるなどの努力も必要です。
まとめ
夏休みや冬休みを使い特別講習を受ける際には、常に「時間は限られている」ということを子ども自身が自覚しないといけません。
ただ長い時間学習塾に身を置いていたからといっても、学習効果が高まるわけではありません。短期集中型の特別講習による学習効果を高めるためには、何よりも限られた時間に集中して、苦手克服などの目標を掲げて一分一秒を大切に過ごすことが大切だといえるでしょう。