「学習塾に通って学校の授業に子どもがついていけるようにしたい」という方も多いかと思いますが、一口に学習塾といってもその形態や特色などはいろいろと違って奥が深いものです。
最近では、集団指導塾よりも「個別指導塾に通いたい」という子どもが増えている傾向にあるといわれています。
はじめて子どもを学習塾に通わせるというときに、集団指導塾と個別指導塾との違いを何となく理解しているという方もいるようですが、実際に学習塾で何が行われるのかはあまりよく知らないという方も多いようです。
そこで今回は、ここ数年人気が高まっている「個別指導塾」に関する基本情報や、個別指導塾に通うメリット、そして個別指導塾が向いている子どもの特徴などについて一挙ご紹介していきます。
個別指導塾ってどんな塾?
学習塾の形態の一つに「個別指導塾」があります。
その名のとおり生徒を個別で指導する形式をとる学習塾であり、生徒と講師がマンツーマンの授業もあれば、生徒数名(2~3名)に対して講師が一人つく授業もあります。個別指導塾は多くても5名以上にはならないのが一般的です。それ以上の人数の生徒を指導するタイプの学習塾は、個別指導塾ではなく集団指導塾といわれます。
個別指導塾に通う目的やメリット
学習塾に子どもを通わせたいと思っている方はそれぞれ、個別指導塾に通う「目的」もさまざまです。それでも、多くの場合は以下のような目的から個別指導塾を選ぶようなので是非ご参考ください。
◎苦手な科目を克服したい!
個別指導塾に通う生徒に多いのが、「苦手な科目を克服したい」という目的を持っている場合です。
個別指導の特徴といえば、集団指導塾とは違い一人の講師に対して生徒が少人数、または自分一人だけと限れているため苦手な科目で分からないことがあれば繰り返し何度でも教えてもらうことができます。
苦手な科目があるときには以前学校で習った箇所を理解できないまま、どんどん先に進んでしまっているケースが多いため、個別指導塾ではこういった問題を解決するために過去に振り返りながら基礎の部分をしっかりと学習します。
こういった個別指導塾のタイプを補習塾と呼ぶこともありますが、周りの生徒に気を使わずにマイペースに学習を進めることができるため高い学習効果が期待できると言われています。
◎学校の成績をアップしたい!
生徒の学力に合わせた指導法や進み具合で授業が進められていく個別指導塾では、学校のテストや試験成績をアップさせたいという目的がある時にもおすすめです。
成績アップのためには生徒がどの部分でつまずいているのかを講師がきちんと把握しなければなりませんが、個別指導塾であれば講師が一人の生徒の学力や進度を確認しやすいため効率よく勉強を進めることができます。
◎進学目的でも利用できる個別指導塾!
学習塾には個別指導塾と集団指導塾といった形態に分かれていますが、このほかにも目的によって学習塾の種類を選ぶことができます。
学習塾の種類といえば、大まかに分けて補習目的の塾、そして進学目的の塾があります。そのため、進学を目的としている子どもには進学目的の塾がおすすめですし、より自分のペースで授業を進めたいというときには集団指導塾よりも個別指導塾のほうがおすすめです。
個別指導塾が向いている子どもの特徴とは?
子ども一人一人のペースに合わせて授業が進められる個別指導塾に興味がでてきたところで、実際にご自身のお子さまが個別指導塾に向いているかどうかを以下のような特徴に当てはめながら考えていきましょう。
特徴(1)他の教科よりも極端に不得意な科目がある
個別指導塾が向いている子どもの特徴として、「他の教科よりも極端に不得意な科目がある」ということ最初に挙げられます。
ほかの科目に関しては学校の授業についていけるレベルなのに、ある一定の科目だけ苦手で授業についていけない、またはテストの成績が悪いといったことがあります。こういった特徴を持つ子どもには個別指導塾で分からないところを徹底的に指導してもらうことが大切です。
特徴(2)時間に制限がある子どもにもおすすめ
最近では、小学生に入学する前から熱心に習い事やスポーツに取り組む子どもが増えていますが、そこで問題になるのが家庭学習のための時間を確保しにくいということです。
そのため、習い事や部活などで忙しいという子どもには、時間や曜日などを自由に設定できる個別指導塾がおすすめです。
集団指導塾だと曜日や時間があらかじめ決められていることから、時間を合わせづらく徐々に通わなくなってしまうことがあります。個別指導塾であれば、習い事や部活のない日を選んで短期集中型で学習ができるのでおすすめです。
特徴(3)自分に合った勉強法を探している子ども
マメに勉強しようと思ってはいても、自分に合った勉強法が分からず四苦八苦している子どもも案外多いようです。
そういった時に個別指導塾を選ぶと、生徒一人一人に合った学習法や教え方を講師が色々工夫してくれますし、子ども自身もどういった勉強法が自分に合っているのかを見つけやすくなります。一度これだという勉強法が見つかれば、もともと持っている向上心やモチベーションを最大限に発揮して学習を行うことができます。
特徴(4)周りの生徒が気になって集中できない子ども
学習する意気込みがあって集団指導塾に入ったものの、ほかの生徒のことが気になって授業になかなか集中できないという子どもがいます。
そのため、周りが気になってしまう子どもには集団指導塾よりも、個別指導塾のほうがおすすめです。
個別指導塾では他の生徒の進み具合などを気にする必要もないですし、気の合う友だちと話しをして授業から脱線してしまうといったリスクを回避することができます。
特徴(5)集団の授業に馴染めないといった悩みを持つ子ども
学校も集団指導塾も、多くの生徒たちといっしょに授業を受けるので、先生や講師が質問を受付けている時でも手を挙げずに分からない点をそのままにしてしまう子どもが多いようです。
このような子どもは、恥ずかしがり屋で人前にでて発言をするのが苦手なタイプの子が多いため、集団指導塾はあまり向いていないかもしれません。個別指導塾であれば自分一人、もしくは少人数の生徒しかいない環境で授業が進むため、分からないところがあれば積極的に質問しすいということに魅力があります。
まとめ
今回は、学習塾の種類のうち「個別指導塾」に注目して、その基本情報や特徴、さらには個人指導塾に通う目的やメリット、個別指導塾が向いている子どもの特徴などを一気にご紹介してきました。
これから子どもを学習塾に通わせようと思っているご家庭で、どういった学習塾がご自身のお子さまに合っているか分からないという時には、ぜひ今回ご紹介しているような情報を参考にしてみてください。