先に残念な話から始めますと、学習塾に通ったからといって学力アップが保障されているわけではありません。
ただし、失敗例や学習効果が上がりやすい方法などを事前に抑えておけば、学習塾に通うことを後悔することなく通塾効果をより感じられるはずです。
そこで今回は、学習塾のよくある相談ごとや失敗例をもとに学習効果を高めるため、そして学習塾に通ったことを後悔しないためのポイントを考えていきましょう。
目次
学習塾に多い相談ごとってどんなこと?
学習塾に入るとそれなりに不安なことや疑問なこと、それに不満に思うことなどがでてきます。学習塾のスタッフや講師に相談することもできますが、学習塾に対してどんな相談ごとが多いのかを事前に知ることで、失敗や後悔などを未然に防ぐことができるでしょう。
相談① 塾に通っているのに成績が伸び悩んでいる・・・
学習塾に通う方の大半が抱く悩みのなかでも、「成績が伸び悩んでいる」といった相談ごとがよくあります。
毎週のように学習塾に通ったからといって、確実に学力がアップできるとは限りません。それでも、学校の授業以外に学習塾に通って勉強時間が増えたのに、成績が伸びないのは一体なぜだろうといった疑問が湧きますよね。
その理由はきっと、「学習塾以外でも勉強が身についていない」可能性が高いからでしょう。
学習塾では、目的によって補習や進学のための対策授業を受けます。学校の授業以外の時間で不足している箇所や、その先の学習までできる点に学習塾の魅力がありますが、その良さを最大限に生かすためには子どもが自主的に勉強できるような環境、そして毎日の勉強を習慣づけることが必要不可欠です。
勉強嫌いな子どもも学習塾に通うようになって自主学習のコツをつかみ、一日少しずつでも勉強しようという気持ちになれば少しずつでも成果がでてくるはずですし、学習塾に通ったことが成功だったといえるのではないでしょうか。
相談② 子どもが学習塾を欠席する回数が多くなった・・・
子どもだけで通える距離の学習塾であれば、毎回子どもが授業に出席しているかを講師と密な連絡を取って確認することも大切です。
「歩いて通える距離だし、何も言わなくてもちゃんと通っているはず」と思っていたのに、実際には学習塾を行かないで遊んでいた、または行きたくないと言ってきた、といったケースが案外多いのです。
そういったケースでは、もしかすると今通っている「学習塾が子どもに合っていない」のかもしれません。
集団指導塾に通っている子どもが授業についていけないと悩んでいる場合もありますし、塾の雰囲気に馴染めていない場合もあるでしょう。相性が合わない学習塾に通っていても高い効果は得られませんし、逆に子どもにストレスを与えてしまい授業に集中できない、通うことを嫌がるといったリスクが生じてしまいます。
そのため、学習塾を選ぶときには、それぞれの学習塾の特色や授業の進め方や教室の雰囲気などをよく観察、研究することがポイントです。そして、観察、研究した内容と子どもの性格が合っているか、または目的に対して適した授業であるかなどをよく検討しながら、慎重に学習塾選びをすることが大切なのです。
相談③ 学習塾の授業についていけない・・・
学習塾選びに失敗する人の例に多いのが、「子どもが学習塾の授業についていけない」ということです。
学校の授業では問題なかったのに、学習塾の授業には全くついていけずに精神的に落ち込む状態に陥る子どもも少なくないようです。これは、進学タイプの学習塾に多いようなのですが、学力に自信があった子が自分よりも優秀な人が周りに増えたことで劣等感を感じ落ち込んでしまうといったケースです。
よくネットの掲示板や口コミサイトなどに掲載された評判などを参考に学習塾選びをすることがありますが、ほかの子どもに合っていたとしてもご自身のお子さんに合っている学習塾であるかは限りません。
それに、無料の体験授業に参加した時に保護者の方が良い印象を受けたとしても、お子さんも同じように良い印象を抱いたとは限りません。そのため、保護者の一方的な考えだけで学習塾を選ぶのではなく、勉強をする本人の話をよく聞きながら「長く通い続けられる学習塾」を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回ご紹介した例は、学習塾に通っている人、もしくは過去に通ったことがあるという方から受けやすい相談ごとです。
授業料を支払い学習塾に通うことになるので何かしら効果がないと落胆してしまいますし、通い続ける意味を見出すことができません。だからこそ、学習塾に入るまえに先人たちの失敗例を参考に後悔のない学習塾選びをすることが大事ですし、学習塾に通い始めてからも気を付けたいことをいくつか抑えておくことで学習効果をより高めることができるはずです。