あなたのお子さんに合った学習塾はどっち?「補習塾」VS「進学塾」
後悔のない学習塾選びをするためには、学習塾に関する基本的な情報をお母さんお父さんがよく理解していることが大切です。
どういった学習塾があるかを知っていれば、子どもの性格や学習塾に通う目的などを照らし合わせて適切な学習塾選びができるようになるのでしょう。
そこで今回は、学習塾を選ぶうえで参考にしていただきたい「補習塾」と「進学塾」の違いや合う子どもの特徴などについてご紹介します。
補習塾と進学塾の違いを知る
「周りの友だちが学習塾に通っているから自分も塾に通いたい」、「最近、成績が落ちてきたから学習塾に子どもを通わせたい」など、ご家庭によってさまざまな目的を持って学習塾に子どもを通わせるということがあります。
しかし、焦って学習選びをしてしまったことから、子どもに合わない、または全く効果がない結果になってしまった・・・、ということも少なからずあるのでご注意ください。
以下では、学習塾選びをするうえで知っておきたい「補習塾」と「進学塾」の違いについてまとめています。
- 対象者や目的が違う
補習塾と進学塾の最も大きな違いが、「対象者や目的が違う」ということです。
補習塾は、その名のとおり学習の不足部分や理解しきれていない部分を補うことを目的とした塾であり、主に学校の授業に付いていけない生徒や苦手な科目が多いという生徒を対象にしています。
一方、進学塾は中学入試や高校入試を控えた生徒を対象に、受験に向けた対策や学校よりも難易度の高い内容を習うための塾です。そのため、学校の授業に関する内容はすでに理解しているという生徒であることは前提で授業が進められるため、高校入試対策では過去に出題された試験問題の傾向を見ながら組まれた授業が行われることが多いようです。
- 復習か先取りかの違い
対象者や目的が違う補習塾と進学塾では、授業の進め方やその内容にも大きな違いがあります。
たとえば、補習塾での授業はよく「学校の授業の復習」と呼ばれることがあります。これは、学校で理解できなかった部分を補足するための授業であるという要素が補習塾に多いためであり、分からないことや疑問点は講師に何度も教えてもらうことができます。
進学塾は、復習をメインにした補習塾とは反対に、学校の授業を「先取り」しているといった要素が強い塾です。学校の授業内容はすでに理解しているため、その先のことを早く学びたいという生徒が多いためです。高校入試に挑む生徒は出来るだけ早いうちから受験勉強や対策を行いたいと思っているため、中学校に入学してすぐに受験のための勉強を始めているという生徒もいるほどです。
- 授業の進み具合の違い
対象者や目的、そして授業の内容が異なる補習塾と進学塾では、必然的に「授業の進み具合の違い」が大きく現れます。
補習塾に通う生徒は学校の授業で分からないことがある、苦手な科目があることで塾に通っているため、分からない部分をそのままにするのではなく時間をかけて根気強く何度も指導をすることが大切です。
進学塾には、受験や入試対策のために塾に通う生徒が多いことから、学校で習っている授業内容にはあまり触れず、毎回新しい内容を学校以上のスピードで進めていくため、中には内容が難しくて授業ペースについていけないということがあります。
※このように、補習塾と進学塾では同じ学習塾という仲間であっても、対象者や目的、授業内容、そして授業の進み具合など、さまざまな違いがあることが分かります。
補習塾と進学塾の特徴や違いが分かったところで、次にそれぞれの学習塾に向いている子どもの特徴について見ていきましょう。
補習塾が向いている子どもの特徴
・テストや試験で高得点を取りたい!
学校のテストや試験で高得点を撮りたい、成績を上げたいという子どもには補習塾がおすすめです。分からない部分はその場で問題を解決できますし、学校の授業でつまずいた部分を塾で理解して、学校での次の授業では新しく習うことに集中できるようになります。
分からない部分をそのままにしていくと積み重ねが必要な数学や英語といった科目では、どんどん学校の授業の内容に付いていけなくなってしまうので、補習塾に通ってこういった弱点を早めに克服することが大切です。
・ずっと前のことも振り返って教えてもらいたい!
学校の授業に付いていけないという子どもの特徴に、ずっと前に習った部分を理解できていないことが多いようです。
補習を目的とした補習塾に通えば、前に習った箇所も気軽に振り返ってもらえますし、学校では手を挙げて聞きにくいことでも補習塾であれば気軽に質問できることがメリットです。
進学塾が向いている子どもの特徴
・難関校の受験対策を受けたい!
希望する学校に進学することを目的にした受験対策や入試対策を行う進学塾では、「難関校の受験対策を受けたい」と思っている生徒に向いています。
学校の授業内容ももちろん受験に必要となる内容ですが、それ以上に難関校に入学するために必要な試験対策や過去問の傾向などを考えたうえで行われる授業を受けたいといった生徒が多く集まります。
・競争心が高く仲間と切磋琢磨できる!
学校の授業や補習塾とは違い、学校ですでに習った内容を理解していることを前提に授業が進められることが多い進学塾では、ほかの生徒には負けないといった強い競争心を持った生徒が向いている塾だといわれています。
進学塾では定期テストによってクラス分けがされるため、似たようなレベルや能力を持つ他の生徒たちに負けるまいと切磋琢磨できるシチュエーションが整っています。他の生徒から刺激をもらって、より努力できる向上心の高い生徒も進学塾に向いている特徴を持っているといえるでしょう。
まとめ
今回は、子どもを学習塾に通わせたいと検討している方にぜひ参考にしていただきたい「補習塾」と「進学塾」の違いや、それぞれの塾に向いている子どもの特徴などをご紹介してきました。同じ学習塾でも、目的や授業内容が違えば選択する学習塾も異なりますし、どのような学習塾を選ぶかによって得らえる効果も違ってきます。
後悔のない学習塾選びをするのであれば、こういった細かい塾の種類の違いや特徴などを参考に、ご自身のお子さんに合った最適な学習塾選びをすることが大切なことだといえるでしょう。