子どものためにと学習塾を探していると本当にたくさんの塾があってビックリします。最近の比較サイトやランキングサイトでは、学習塾一つとっても多様化が進んでいることから、現代における学習塾選びはそんなに簡単に決まるようなものではないのです。
学習塾は大きくわけて補習塾や進学塾、そして集団指導塾や個別指導塾といった形態があるように、経営する側の違いも大きく二つに分かれています。
それが、「大手塾」と「個人塾」です。
ネット検索をしながら色々と調べていると、必ずと言っていいほど有名な大手塾の名前がヒットします。そして、もう一つ忘れてほしくないのが、今回注目している「個人塾」です！！
大手塾の陰に隠れてしまいやすい個人塾ですが、とにかく魅力的なポイントがたくさんあって大変おすすめです。個人塾だからこそできることもたくさんあるので、失敗のない学習塾選びをするならぜひここでの内容をご参考ください。
今回は、お子さまの学習塾選びに奮闘しているお母さん、お父さんに向けて、大手塾ではなく「個人塾をおすすめ」するワケを、個人塾のメリットをもとにご紹介いたします。
目次
学習塾の経営には大手と個人がある
学習塾は経営による違いで二つのタイプに分かれていますが、一つが「個人塾」、もう一つが「大手塾」です。どちらの学習塾を選ぶかによって学習効果に違いがでますし、メリットやデメリットなども異なります。
こちらの記事では、学習塾選びをするなら「個人塾」をぜひおすすめしているのですが、その理由についてご紹介するまえに先ずはそれぞれの学習塾の特徴について以下で簡単にまとめています。
個人塾の特徴について
個人塾とは、個人が経営している学習塾のことです。
地域密着型の塾が多い個人塾では、オリジナリティ溢れた指導法やカリキュラムを実施していることも特徴の一つです。また、地域に根差した情報をもとに受験情報を多く持つことから、受験対策校を絞りやすいことも魅力的です。
大手塾の特徴について
大手塾は、文字どおり全国的に名の知られた大手の学習塾のことを指します。
全国各地に系列の塾が点在しているため、多数の受験情報をもとに入試対策や指導ノウハウなどを確立させています。マニュアルに沿った授業が行われるため、講師の質によって指導レベルにバラつきがあります。
メリットからみる個人塾だからできること
個人塾と大手塾の特徴を簡単にご紹介しましたが、ここからは本題でもある「メリットからみる個人塾だからできること」をご紹介します。
◎地域密着型で地元に情報がたくさんある個人塾
個人塾の最大の特徴でもある「地域密着型」は何よりも、地元の中学や高校を受験しようと検討している方におすすめの学習塾です。
全国展開している大手塾に比べると情報は制限されていますが、それでも地元の学校に進学したいという時には対策校を絞っている個人塾に通ったほうがより効率よく学習することができるのです。
多数の学校の情報を持つ大手塾では、個人塾のように地域ごとに詳しい情報を持っているといい難いので、すでに志望校が決まっているときにはこのような地域の情報に詳しい、古くから続く個人塾に通ったほうがより高い学習効果が期待できます。
◎ベテランの講師が多い個人塾
大手塾の最も大きな弱点といえば、講師の質にバラつきがあるということです。
その一方、個人塾の場合は「ベテランの講師が多い」という特徴があるため、日によって授業のスタイルや指導法が大きく変わるというリスクを防ぐことができます。
個人で経営する学習塾は、大手の学習塾などで指導を行っていた講師が独立して個人塾を開講していることがあります。長い指導歴を持つ講師が個人塾を経営している場合が多いので、さまざまな生徒の性格や学力に合った指導法を確立しています。
◎特色や受験対象校が絞られている個人塾
個人塾の場合は大手塾に比べてスケールが小さな学習塾が多いため、どうしてもできることは限られてきますが、その分「狭く深く」を追い求める学習塾であるといえます。
経験豊富な講師が経営している個人塾では、補習目的、または進学目的、特定の科目に特化するなど、各個人塾によって「特色」がはっきりしています。そのため、学校の授業についていけなくて困っているという生徒は補習を重視している個人塾、進学するための授業を受けたい生徒は進学目的の個人塾、そして科目の中でとくに苦手なものがあるという生徒には科目に特化した個人塾を選ぶのがおすすめです。
また、個人塾の場合は地域に密着している塾が多いため、対策を行っている受験対象校が2～3校ほどに絞られているというメリットもあります。
数ある学習塾の中から一つの塾に絞るのは容易なことではないので、あらかじめ受験対象校が絞られている個人塾を探したほうが学習塾選びをよりスムーズに進められるはずです。
◎子どもの塾への送迎が必要ない個人塾
地域密着型の個人塾であれば、自宅や学校からも近い場合が多いので「塾への送迎が必要ない」ことも嬉しいメリットです。
大手塾になると駅前まで毎回送迎しないといけない場合が多いですし、自宅から塾が遠ければ授業に間に合わないといったケースもあります。遠い距離を通わざるを得ない状況は、子どものモチベーションの低下につながることもあって非効率的です。通うが面倒だから一度授業を欠席してしまうと、その後も何かある度に休みがちになってしまいます。
個人塾であれば、子どもが徒歩で通えるほどの距離に位置している場合が多いので、塾通いが習慣化されれば無理なく通い続けることができるでしょう。
◎進路相談や生徒指導もしてもらえる個人塾
一般的な学習塾だと、どうしても決まったカリキュラムやマニュアル通りに授業が進められていくといったイメージがありますが、個人塾ではそういったよくある指導法ではなく「進路相談」や「生徒指導」といった一歩踏み込んだ指導や教育を受けられる場でもあるのです。
地元の情報をよく理解しているので生徒たちが悩む問題なども解決しやすいですし、塾で習った内容を復習し予習することの大切さ、そして自主学習の必要性やその方法などをさまざまな角度から指導してくれるので、子どもを通わせる親としても頼もしい存在であるといえるでしょう。
◎講師に質問しやすく柔軟に対応してもらえる個人塾
大手塾の場合は生徒数がとても多いことから、あまり積極的ではない性格の生徒だと分からないことをそのままにしてしまい、どんどん授業に遅れてしまうケースがよくあります。
一方、個人塾であれば講師と生徒の距離がとても近く、アットホームな環境の中で授業が進められていくため分からないことがあれば気軽に質問できるといった魅力があります。個人で経営している個人塾では、相談ごとに対して経営者や講師の判断で決めることができますし、大手塾のようにわざわざ本部に確認をとる必要などもないことから、柔軟に対応してもらえることも魅力の一つです。
◎授業料が比較的安い場合が多い個人塾
地域からの評判がいい個人塾ほど人気も高いといわれることから、大手の学習塾に比べると「安い授業料」が設定されているのが個人塾の特徴でもあります。
そのため、授業の質は下げることなく、それでいて授業料が安く抑えている個人塾は親御さんにとっても嬉しいメリットです。
授業のほかに個人指導を無料で行ってくれる個人塾も多いですし、自習室を設けていることもあるため、子どもが自ら勉強をしようという気持ちになりやすい環境が整えられています。
まとめ
子どものために学習塾を選ぶときには、「焦ることなく慎重に」検討を重ねることが大切です。ネット検索をすれば多くの学習塾情報を閲覧できますが、今回おすすめしている「個人塾」の情報は大手塾の陰に隠れてしまいがちです。
しかし、こちらの記事でご紹介したように個人塾には大手塾にも負けない魅力やメリットが多くありますし、個人塾だからこそできることが想像以上にたくさん溢れています。
知っている学習塾だからと即決してしまい、結局効果が現れずに後悔してしまう・・・といった失敗を防ぐためには、焦ることなく多くの情報をもとに慎重に学習塾選びをすることが大切だといえるでしょう。